腹壁瘢痕ヘルニア・脱腸・大腸憩室・メッケル憩室炎
腹壁瘢痕ヘルニア
腹壁瘢痕ヘルニアは、腹壁の瘢痕部(傷口)が癒合せず、腸管が脱出して、皮膚を押し上げるものである。
| 原因 Cause |
開腹手術や外傷が原因となる。妊娠、腹水等の圧力で、瘢痕部が伸びて起こる場合もある。 |
|---|---|
| 症状 Symptoms |
腸管の瘤が腹部に隆起する。 |
| 治療 Treatment |
圧迫帯による保存処置がとられる。重い場合は、腸管を腹腔に戻す手術する。 |
鼠径ヘルニア(脱腸)
鼠径ヘルニア(脱腸)は、腸管が鼠径部に脱出した状態のことである。
| 原因 Cause |
鼠径部の弱くなったところから脱出する。女子は股関節部まで、男子は陰嚢まで達する。子供の場合は先天性のヘルニア嚢の残存が原因である。 |
|---|---|
| 症状 Symptoms |
自覚症状はないが、腸管の血流が悪くなると、壊死を起こし、以下の症状が出る。 腹痛・吐き気・嘔吐 |
| 治療 Treatment |
手術をしないと完治しない。 |
大腸憩室
大腸憩室は、大腸の壁の一部が膨らんで、袋状に外に突き出したものである。
| 原因 Cause |
もともと、筋層繊維が弱くなる高齢者に多かったが、繊維質の少ない食事になって、若い年齢層にも増えてきた。憩室自体が問題になるよりは、その中に胃腸の内容物が入って合併症になる場合が問題である。炎症が起こるのが憩室炎で、進行すると、腹膜炎を起こし、さらに進むと狭窄ができる。他に、内容物が血管を傷つけることで起こる憩室出血もある。 |
|---|---|
| 症状 Symptoms |
憩室炎……発熱、腹痛 憩室穿孔…発熱、腹痛、嘔吐、腹部膨満感 憩室出血…下血 |
| 治療 Treatment |
憩室炎は、構成物質を使う。憩室穿孔で出血や狭窄等がある場合は、手術をする。 |
メッケル憩室炎
メッケル憩室炎は、回腸の腸管を取り巻く先天性のメッケル憩室が炎症を起こしたものである。
| 原因 Cause |
回盲部から約30〜90センチ部分の回腸の腸管を取り巻く、真性憩室であるメッケル憩室が炎症を起こすのが原因である。 |
|---|---|
| 症状 Symptoms |
右下腹痛 穿孔して腹膜炎を起こす場合がある。 |
| 治療 Treatment |
切除手術をする。 |


